作品紹介

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2022年入選作品一覧

放送局部門

水どぅ宝

沖縄テレビ放送

プロデューサー:山里孫存、末吉教彦
ディレクター:松本早織、平良いずみ

島国の沖縄では、命を支える水は宝“水どぅ宝”だ。
しかし、その水に異変が起きている。
2016年、沖縄県は水道水に有機フッ素化合物・PFOSが含まれていたと発表。それは人体への悪影響が指摘され、国際条約で使用が禁止された化学物質だった。
2021年、次々と汚染の事実が明るみに出て県民が不安を募らせる中、8月、米軍は汚染水を公共の下水道へと放出。その後、国がとった対応は県民が到底納得できるものではなかった。
汚染源特定のため県は基地内への立ち入りを求めるも、「日米地位協定」が壁となり実現していない。でも、地位協定に蔑ろにされているのは沖縄だけはなかった。
水汚染は、もう見て見ぬふりが出来ない所まで来ている。

NHKスペシャル 被災の海 
未来をどう築くか

NHK「被災の海」取材班

プロデューサー:宮本康宏、石井有、大崎要一郎、山崎淑行
ディレクター:立山遼、藤川正浩、堀江凱生

世界三大漁場に数えられる東北の海。豊かな恵みとともに生きる暮らしが長く続いてきた。しかし震災による津波と原発事故は、その「生活の海」の生態系を一変させた。世界的にも貴重な海はどう変わり、どこまで回復したのか。取材で明らかになったのが「海が持つ驚異的な回復力」だ。しかし、課題も見えてきた。防潮堤などの復興工事が海の回復力を阻害している可能性があるのだ。そして原発事故の海。海水中の放射性物質は急速に薄まり、魚の汚染濃度も著しく低下した。しかしなぜか今もまれに基準を超える魚が現れ、漁業者たちを戸惑わせている。豊富な水中映像と現場ルポで『被災した海の11年』を検証し、未来をどう切り拓くかを考えた。

偽りのアサリ
~追跡1000日 産地偽装の闇~

CBCテレビ

プロデューサー:松本年弘
ディレクター:吉田駿平、吉田翔

国内で流通する活アサリの約9割が中国・韓国産だ。国内漁獲量は1位愛知県、2位北海道だが、スーパーではほぼ獲れないはずの熊本産が安く、大量に流通していた。一体なぜか?漁業関係者からこんな話を聞いた。「熊本産アサリは産地偽装されたニセモノではないか?」
取材班は3年前、熊本産アサリの実態を探るため、有明海の干潟へ。取材の中で、輸入アサリを干潟に放つ「蓄養」が産地偽装に深く関係していると知ったからだ。現地で張り込みを続け、“中国産アサリが熊本産に化ける”一部始終を撮影。さらに、偽装に手を染めてきた当事者の実名・顔出しインタビューにも成功し、全国放送すると、国も熊本県も重い腰を上げて対策に乗り出した。

NNNドキュメント'22
「生かすと殺す ―狩猟する医師―」

中京テレビ放送

プロデューサー:中保謙
ディレクター:鈴木龍太郎

猟師5年目の良雪雅。獣害に苦しむ農家から駆除の依頼は絶えない。狩猟を終えて向かったのは松阪市内のクリニック。命を殺める猟師の顔から、地域住民の命を支える医師の顔に変わる。良雪は世の中に疑問を投げかける。「今は人が死ぬのも知らないし、自分が食べるものがどういうものかも知らない。それって違うんじゃないか。」
地域医療を支える為、訪問診療も行う良雪は、体調が悪化した女性(95)の「最期は自宅で迎えたい」との意見を尊重した。「延命よりも最期まで自分らしく生きた方が本人も家族も救われる」。すると容体急変から1週間後、家族も驚くほど女性は生き生きとしていた。
「死に向き合うことは自分らしく生きることに繋がる。」

SBSスペシャル 熱海土石流
-なぜ盛り土崩落は防げなかったのか-

静岡放送

プロデューサー:増田哲也
ディレクター:和田啓

「世界の熱海」、盛り土を含む土地の前所有者は、伊豆山をそう表現した。土地開発のための盛り土だったが、実際の工事は、目を疑うほどずさんなものだった。
熱海市職員と不動産会社の会話とされる音声からは、市が安全工事を徹底できなかった理由が浮かび上がる。
番組では、公の場にほとんど姿を見せていなかった盛り土の現旧所有者にマイクを向けた。さらに盛り土に関わった工事関係者、市や県の当時の担当職員への独自取材で得た証言を積み重ねていく。そこから盛り土が作られる過程での数々の問題点があぶりだされる。
熱海土石流は人災ではなかったのか、盛り土の崩壊を防ぐことはできなかったのか。
番組から、その問いの答えが見えてくる。

NHKスペシャル
「ヤングケアラー SOSなき若者の叫び」

NHK

プロデューサー:細野真孝、高比良健吾、板倉弘政、
藤井孝充、小林直、長井孝太
ディレクター:先﨑壮、久保敬大、岩井信行、
山岡優子、山根拓樹、大西咲、
鵜澤正貴、木原規衣、棚原大悟

番組では2年間にわたり現在高校3年生のヤングケアラー健人君と、30年間介護づけだった43歳のカズヤさんに密着。脳性麻痺の母を介護する健人君からは「相談しても意味がない」と諦めの本音、さらには「母親自身が他人の支援を拒む」現実が。カズヤさんは進学、就職、結婚を全て断念。40歳を過ぎて介護が終わり自立を目指すが、精神を病み食事も流動食しか受け付けない。支援のカギは「助けてのインフレ」。助けを求めるためには、自分も他人を助けられるという「存在意義」に気づくことだ。カズヤさんも今年、初めて「人の役に立つ」経験をした。そして生まれて初めての東京旅行が再出発の扉を開く。

ETV特集「ずっと、探し続けて 
~“混血孤児”とよばれた子どもたち~」

NHK

プロデューサー:梅内庸平、村井晶子
ディレクター:福田紗友里

戦後の混乱期、進駐軍の兵士と日本人女性との間に生まれた子どもたち。親を知らずに育った者も少なくない。神奈川では「ボーイズ・タウン」と呼ばれる施設がつくられ、学童期の少年たちが共同生活を送った。“くろんぼ”、“あいの子”などと蔑まれながら子ども時代を過ごし、社会に出てからも、進学や就職、結婚などさまざまな場面で差別や偏見に直面してきた。戦後76年――。人生の最終盤にさしかかった彼らが、長年追い求めてきた自らの出自を探す旅に出た。ある者は母の面影を求めて、またある者は生き別れた妹の消息をたどって…。

にっこり笑って
~山あいの写真館 10年の物語~

高知放送

プロデューサー:植村浩史
ディレクター:中嶋淳介

山あいにある高知県大豊町で町唯一の写真館を営む中西三男さん(74)は2008年から集落を回り笑顔の遺影を撮影している。お年寄りの家の庭に簡易スタジオを設置。楽しい会話にお年寄りの表情がほころんでいく。遺影を写し始めたきっかけは父親が亡くなった時、父親らしい表情を残すことができなかったから。後悔を胸に約700人を撮影してきた。
集落を回るもう一つの理由、それはお年寄りに生きている間も笑顔で過ごしてもらいたいから。一人暮らしの吉川菊恵さん(96)。菊恵さんが不慮の事故で息子を亡くした後も中西さんは寄り添い続けた。北窪正光さん(89)は自らの土葬を記録するよう中西さんと約束している。
やがて2人に最期の時が訪れた。



ケーブルテレビ部門

FOR GOOD BAIT
~自分らしい人生の終い方~

キャッチネットワーク

プロデューサー/ディレクター:上西将寛

1960年代、全国的に広がった“ジャズ喫茶”。48年前にオープンした愛知県知立市にあるグッドベイトもその一つ。お世辞にも綺麗でお洒落な店ではなく、あるのは大量のレコードとマスターの膨大なジャズ知識のみという店である。
「“ジャズ”しかない店だけど、ここには“ジャズ”がある」と語るマスター・神谷年幸氏は、2016年にGISTを発症、摘出手術を受けたあと、肝臓と膵臓に転移が発覚。それでも亡くなる直前まで店に立ち続けてきた。
この番組では、神谷氏の最期の姿にカメラを向けた。
自分らしい生き方、そして終い方とは何か?ジャズを愛し続け、その人生に幕をおろしたマスター神谷年幸氏の“命の燃焼を描いたものがたり”である。

ばあちゃん、ただいま。おかえり、サトシ。
~僕が伊万里(ココ)でやりたいこと~

伊万里ケーブルテレビジョン

プロデューサー/ディレクター:大鋸あゆり

大学卒業後、東京の大手企業の内定を辞退し、ばあちゃんが住む人口5万4千人の田舎に帰ってきたサトシ。それは、在学中に学んだ「アニマルウェルフェア」や「サステナビリティ」を実現させるため。そして過疎化が進む故郷に、若者が働く場を作るという夢のためだった。
現実に躓きながらも、常識を変えていくのは、いつの時代も「若者」なのだ。

不思議なカエルに魅せられて
~1cm登山者たち~

ケーブルステーション福岡

プロデューサー:市山かおり
ディレクター:仲信達也、日高真実、野田孝

九州一登山者が多いとされる、太宰府市の人気スポット・宝満山。山頂を目指すのは、人間だけではありません。私たちが出会ったのは、体長わずか1cmの登山者たち。その正体は、ヒキガエルです。5月下旬、手足が生えたばかりの数万匹の子ガエルたちが、ふもとの池で一斉にスタートを切ります。人間のサイズに例えると、カエルにとって宝満山は、エベレストの10倍もの大きさです。さらに山中では、人間に踏んづけられたり、溝に落ちてしまったり・・・頂上に辿り着ける者は、ごくごくわずか。命がけの冒険に挑むカエルたちは、私たちに大切なことを教えてくれました。まるで山仲間のように見守る人々と子ガエルたちの、ひと夏の冒険です。

旅する蝶~伊藤さんとアサギマダラ~

長崎ケーブルメディア

プロデューサー:大野陽一郎
ディレクター:中村大樹

アサギマダラは浅葱色(薄い青)の翅を持つ大型の蝶で、長崎では毎年5~11月に確認されます。自分に適した環境を求め、春から初夏にかけては北上し、秋には南下、時には数千km にわたって移動することもあり、「旅する蝶」とも呼ばれます。詳しいメカニズムは解明されておらず、愛好家たちのマーキング調査で飛行ルートの解明が行われています。長崎県内の動物園「長崎バイオパーク」の園長である伊藤雅男さんは、滋賀県から長崎へ飛んできた個体を発見したのがきっかけで、自らもマーキングを始めました。25年目を迎え、記録してきたアサギマダラは8万匹以上、伊藤さんの活動と、未だ謎が多い「アサギマダラ」の魅力に迫ります。

Chukaiスペシャル
「命の光を燃やし続ける
~よだか診療所~」

中海テレビ放送

プロデューサー:松下智絵
ディレクター:久米真理恵

宮沢賢治の「よだかの星」から名づけた「よだか診療所」。
診療所のたった1人の医師 前角衣美さんは「高齢者がよだかのように “自分の居場所”を探す」中で、老いても病んでも愉しい暮らしができる「居場所」を作りたかった。
2年前に開業した「よだか診療所」では看護師と一緒にひとつきに約80人の患者を診る。
ただでさえ負担が大きく、避けられがちな在宅医療という分野にこだわる理由は?
彼女の視点を通して、高齢化の進む地域での在宅医療の重要性を描く。また、多職種が連携し「チーム医療」で挑む在宅医療の将来への可能性を探る。

横浜ミストリー特別編
「川崎大空襲
~中原平和公園からのメッセージ~」

YOUテレビ

プロデューサー:梶浦明人
ディレクター:東塚由佳

近年、再開発が進み、街の発展が著しい川崎市の武蔵小杉駅。駅前の高層マンションや商業施設は有名ですが、同じエリアにある中原平和公園はあまり知られていません。園内には平和のモニュメントや戦争関連の資料館などが存在します。今から77年以上前の第二次世界大戦中、川崎は臨海部から内陸部にかけて、多くの軍需工場が集まっていたことから、アメリカ軍の主要な攻撃目標に指定されていました。
番組では川崎大空襲を始め、戦争にまつわる体験をした7人の市民の証言を記録し、川崎の戦争被害を伝えると共に、戦後、アメリカ軍に接収された土地に平和公園が誕生するまでの経緯を紹介します。



市民・学生・自治体部門

コットンダイアリー

甲南女子大学池谷薫ゼミ 尾松琴音

プロデューサー:池谷薫
ディレクター:尾松琴音

コロナ禍で足もとの暮らしを見つめ直すことの大切さに気づいたコットン(尾松琴音監督の小学校からのニックネーム)は、地元兵庫県小野市とその周辺で、ちょっとしたこだわりを持ちながら明るく前を向いて生きる人々との出会いを重ねていく。料理で人を笑顔にする妹の幼なじみの母親。一杯のコーヒーにかける喫茶店のマスター。チャレンジ精神を忘れずに農業に励む元刑事。彼らから受け取ったのは、どんなに困難な状況にあっても、すぐそばに確かな幸せが存在するという宝物のような教えだった。作者の精神的な成長がいみじくも封印されてしまった新感覚の映像詩。若さが成し遂げた映画の奇跡がここにある。

わが家にソ連人がやってきた

育英館大学 樺太プロジェクト

プロデューサー/ディレクター:金谷拓実、川原聡真、
須藤雅愛、丹野亜優

太平洋戦争終戦直後、樺太を占領したソ連は樺太に自国民を移住させました。国の命令で樺太に移住させられ、住む場所もないソ連人たちは、引き揚げを待っていた日本人住宅に上がり込みました。そして異国民同士の奇妙な共同生活「混住」が始まったのです。
このドキュメンタリー作品はその様子を描いた演劇と当事者たちのインタビューを元に、混住がどのようなものだったのか、当事者たちの想いを辿ったものです。

ガンチョウとター公
~叶わなかった1940年の夢~

関西大学総合情報学部松本章伸実習 
根井隆成、鈴木美有

プロデューサー:松本章伸
ディレクター:根井隆成、鈴木美有

今から81年前、東京で開催予定だったものの戦争のため中止となり、「幻の東京オリンピック」と呼ばれた大会がありました。制作者が在籍する関西大学にも、かつて同オリンピックを目指していたアスリートがいたことがわかりました。果たして彼らはどのように競技と向き合い、どのような人生を生きたのか。そして「東京2020」オリンピックを経た今、幻の大会は今を生きる私たちの目にどう映るのか。一次資料の調査や遺族への聞き取りを通じて、彼らが願い続けた、ある「想い」が浮き彫りになりました。この作品は当時の彼らと同じ学生である制作者が、彼らが残した苦悩の痕跡と栄光の爪痕と向き合い、先の世代に繋いでいく姿を記録した作品です。

走れ!走れ走れメロス

折口 慎一郎

プロデューサー:石原ちみ
ディレクター:折口慎一郎

全校生徒70名。島根県にある最も小さな公立高校の分校で、4人の男子生徒が演劇を始めた。「走れメロス」を題材にした芝居で、高校演劇の地区大会に挑戦するも、新型コロナウイルス感染症により無観客での開催に。県大会にも進出できず、誰にも見てもらえないまま歩みを止めると思われたメロスは、思わぬ方向へと走り出して…。
コロナ禍であらゆる活動が制限される中、演劇に初めて触れた少年たちの姿を追ったドキュメンタリー映画。

黒い雨から76年 短命村とよばれた里から

広島経済大学 
西野真李花・奥原芽衣子・梶岡尚大

プロデューサー/ディレクター:西野真李花

作品は2021年2月の高裁結審から7月の高裁勝訴判決。8月の被曝者健康手帳交付と原爆の日までの出来事を、マスメディアのカメラに交じって追いかけます。さらに原告四人の来し方と今の想いに迫ります。描く舞台は広島市周辺部の山深い里です。あの日、黒い雨が降り注ぎました。住民たちは湧き水や川の水を飲み、お米を研ぎ、田畑に使いました。体内に放射性物質を取り込んで内部被曝をしたのは間違いありません。多くの住民、とりわけ子供たちが亡くなりました。そうした里は「短命村」と呼ばれました。
76年を経た今、無視されてきた「黒い雨被曝者」がやっとヒバクシャになりました。

平和を紡ぐ1ページ

上智大学水島宏明ゼミC班

プロデューサー:高橋幸愛
ディレクター:大崎莉子、小倉莉子

「戦争」「平和」このようなテーマについて子供に質問された時、私たちはどのように伝えることができるのでしょうか。このような「命の尊さ・素晴らしさ」を伝え続ける絵本作家がいます。このテーマは、彼女自身の境遇が関わっており、従来の平和絵本とは違う日常生活の大切さの中から平和を語る絵本を作ることを目的に「へいわってどんなこと?」という絵本を作成しました。様々な葛藤を乗り越えて完成したこの作品は、世界中の子供たちに読まれており、一冊の絵本からさらに広がる世界があります。
戦争や平和がどういうものか、絵本は優しく教えてくれます。そのメッセージは、子供だけではなく世代を問わず全ての人々の心に響くでしょう。



高校生(中学生)部門

返金不可能、大学への切符

錦城高等学校

プロデューサー:福江幸喜
ディレクター:家納陽祐

大学入学の手続きの日のズレによって生じた入学金を二重、三重に支払わなければならないばかりか、その入学金が他の大学に入学しても返金されないという問題を高校生の視点から問題として取り上げ、各方面に取材してまとめたものである。

三つ折りよさらば
──この靴下に自由を──

加古川市立陵南中学校

プロデューサー:石川莉都
ディレクター:澤鈴音、村上葵、高橋咲帆

昨年度、私たちは「本校の一部の服装規定についてはその根拠がない」ことを取材で明らかにしました。今作では「その後、陵南中学校の校則はどうなったのか?」を取材しました。
せやろがいおじさん、町田彩夏さんに校則についてお聞きしたほか、本校生徒会メンバーが思いを語ってくれました。「校則を緩めたら学校が荒れる」と思う人にも是非観て頂きたいドキュメンタリーです。
 
NHK杯全国中学校放送コンテストに出品した「三つ折りよさらば」の完全版です。NHK版の内容に加えて、有識者インタビューや国会の話題など様々な視点から「校則」を考えます。
 
NHK版はこちらから。
 
前作「靴下を折りなさい」はこちら。  
出演 (行順・敬称略)
内田 良
榎森 耕助
吉良 よし子
町田 彩夏
陵南中学校 生徒会
 
インタビューにご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

もじ文字論

福井県立藤島高等学校

プロデューサー/ディレクター:山本いおり

生徒の書く文字に対する先生方の思い、生徒たちの思いをきっかけとして、生徒たちの文房具事情を調査。その後、文房具店や研究者の方々へのインタビューを通して、文字とはどう書くべきか、どうすれば良い文字が書けるのかといったことについて考察した。結果、自分らしい文字を書くことの積極的な意味が見えてきた。

防災ボーダレス

長野県松本深志高等学校

プロデューサー/ディレクター:矢野晶、菊池瑛美梨、
小川原有希

「災害時に、地域の高齢者の避難を手伝ってほしい」学校に地域から要請がありました。しかし、生徒は直ぐに帰宅と定められています。どうしたらいいのでしょうか。
私たちは昨年12月から、災害時本校が避難所になった時、地域のそれぞれの立場の人たちがどのように避難所を開設していくか、その手順や課題について真剣に話し合い始めました。
そして、学校・地域・生徒・行政で避難所開設ワークショップを開催し、その知見をもとに避難所開設マニュアルを制作しました。

私たちのつくる体験入学

長野県松本深志高等学校

プロデューサー/ディレクター:矢野晶、大月まき

体験入学は、高校入学を考えている中学3年生に向けて、各高校が特徴を知ってもらう行事です。本校では2018年まで先生方による授業体験が行われていました。
ところが2019年から在校生が高校生活の様子を紹介したり、中学生の質問に答える企画が行われるようになりました。
生徒主体の体験入学の立ち上げからの3年間を追い、コロナ禍に阻まれながらもなんとか本校の魅力を中学生に伝えたい、と奮闘する担当生徒たちの思いを伝えます。

旅立つ瞬間

エクセラン高等学校

プロデューサー:小松紗依
ディレクター:小松紗依、柳澤真那美、
峰田隼人、山岸雄一

長野県松本深志高校で放送部の顧問をしている林直哉先生は、今年で65歳。放送部の顧問として、作品を制作できる最後の年となりました。
これまで5つの高校で放送部を立ち上げ、それぞれの学校で追求したいテーマを決め、作品を制作してきました。林先生が常に心がけてきたのは「生徒の成長」です。
そこで私たちは、林先生にこれまで特に成長した教え子を紹介してもらい、直接話を聞きました。今は自身の道を歩いている教え子達。いったい、林先生から何を学び、どんな成長をしたのか。そして、どんな今があるのか。そんな、一人の教師と、3人の教え子の姿を描いた作品です。



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