作品紹介

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2020年入選作品

放送局部門

どーんと鹿児島
 「ど・ローカル閃隊タネガシマン」

南日本放送

プロデューサー:豊倉真奈美
ディレクター:赤崎英記

ご当地ヒーロー「離島閃隊タネガシマン」。種子島では誰もが知る存在だ。中種子町のアクション好き青年団のメンバーが集い結成。現在21年目のベテランである。ショーは毎回その日限りのオーダーメイド。イベント主催者に、業界の問題・課題を取材し、1回限りの脚本を作る。これまでに作り上げた物語の数は300を超えた。タネガシマンは衣装も、脚本もすべて手作り。本業である農業の傍ら、日々寝る間を惜しんでタネガシマンを演じている。しかし、猛威を振るい続けるコロナウイルスの影響は、タネガシマンのもとにも。舞台となるイベントの中止が続き、活動の場を失った。こんなときこそ種子島に元気を。タネガシマンの新たな計画が動き出す。

ETV特集“ひとりぼっち”で死なせない
~依存症高齢者の介護施設~

NHK水戸放送局

プロデューサー:角田直之
ディレクター:浅沼駿介

茨城県に、アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症の高齢者を引き受ける全国でも珍しい介護施設がある。利用者たちは、虐待されたり、貧困だったりした過去に苦しみ、好転しない暮らしに、アルコールや薬物で紛らわせてきた。アルコール依存症で、ホームレスだった新城秋男さん。薬物依存症で、服役した経験もある菅沼侃さん。施設の仲間と支え合い、酒や薬物のない一日一日を懸命に積み重ねている。しかし、家族との縁を切られたまま亡くなり、引き取り手のいない遺骨が増え続けている。施設では、依存症の高齢者が直面する死の現実を前に、家族との関係修復に挑む。行き場を失った高齢者たちを支え、”寂しさ“から救い出そうとする日々をみつめる。

ヤジと民主主義
~小さな自由が排除された先に~

北海道放送

プロデューサー:山崎裕侍
ディレクター:長沢祐

去年7月、参議院選挙で安倍首相の応援演説に「安倍やめろ」とヤジを飛ばした男性が警察官に連れ出されました。また「増税反対」と叫んだ女性は「ジュースを買ってあげるから声を上げないで」などと警察官に言われ、1時間半もつきまとわれました。さらに年配の女性3人は年金問題のプラカードを掲げることも許されませんでした。弁護士や市民からは批判が相次ぐものの、道警は7か月にわたり理由を説明しませんでした。独自に当時の映像を集め、様々な観点からヤジ排除の問題を検証するとともに、当事者の思いにも迫ります。ヤジ排除がかつて戦時中に起きた言論や表現の自由の弾圧があった時代に後戻りしないために民主主義の在り方を問います。

ザ・ドキュメント ともぐらし
~風 薫るホームホスピス なごみの家~

関西テレビ放送

プロデューサー:萩原守
ディレクター:柴谷真理子

神戸市のホームホスピス「なごみの家」。末期がんを患う人、難病の人…。皆、施設や病院ではない場所を探し、ここにいる。ここには家の匂いがある。食事の時間にはご飯の匂いが立ち込め、お好み焼きの日は、匂いも音もいつもより賑やかだ。病院では食べられなかった人、食べさせてもらえなかった人が、ここで、食事出来るようになったという話は珍しくない。リンパ腫で余命一か月と言われていた女性は、一年近く病気がなかったかのようにここで暮らした。「天寿を全うした」という医師の言葉に、家族の心も癒された。ここでは周囲の人や家族が驚く話が幾つもある。温かい人生の最終章を目指す先に、奇跡も訪れる…。

ザ・ドキュメント 裁かれる正義
検証・揺さぶられっ子症候群

関西テレビ放送

プロデューサー:萩原守
ディレクター:上田大輔

2017年10月、大阪地裁で生後2か月の孫を揺さぶって死亡させたとして祖母に懲役5年6カ月の実刑判決が言い渡された。判決の決め手になったのは、小児科医の次の証言だった。「火事場のばか力でリミッターが外れた状態ですから、十分に起こり得る。かなり強い揺さぶり行為を加えたことは医学的にはおそらく間違いない」しかし、小柄で非力な祖母が体重6kg近くある孫を「1秒間3往復」の激しさで揺さぶることができるのか。揺さぶり虐待事件の冤罪を防ごうと結成された「SBS検証プロジェクト」を中心とする新弁護団が、海外の専門医に相談。すると、一審で見落とされていたある事実が判明する。二審の法廷で裁かれたのは、いったい誰なのか。

よりそい
~静寂と生きる難聴医師

CBCテレビ

プロデューサー:大園康志
ディレクター:原誠

全国に聴覚障害のある医師は10人ほどと言われている。三重県尾鷲市の勤務医・今川竜二医師(34)は、生まれつき音がほとんど聞こえない。小1の頃、漫画の主人公「ブラックジャック」に憧れた。しかし、日本の医師法では長年、「目が見えない者、耳が聞こえない者、または口がきけない者には免許を与えない」と定められていた。その後、今川が高校1年の2001年に「差別法」だという声が全国で上がり、法律は改正され「耳が聞こえない者」が削除されたのだ。これが転機となって、今川は内科医になるという夢を果たし、地方医療の現場で奮闘する日々を送っている。口の動きを読み取る読唇術を使って患者に寄り添う日々を追った。

BS1スペシャル
「ラストトーキョー “はぐれ者”たちの新宿・歌舞伎町」

NHK

プロデューサー:渡辺由裕
ディレクター:柚木映絵

私は、新宿で麻雀店を営む母親に「歌舞伎町には絶対に入るな」と言われて育った。歌舞伎町は、ヤクザや風俗嬢など“はぐれ者”たちが生きるアジア最大級の歓楽街。しかし、東京五輪を前に再開発が加速、街が変わり始めた。母が生きてきた世界はどうなってしまうのか。私は歌舞伎町への潜入を決めた。そこで出会ったのは、ギャンブル依存や精神疾患を抱えながら雑居ビルで俳句を詠む人々、タイガーマスクのお面で新聞を配るおじさん。そして私の母・佳江も、浮き沈みの激しいこの街で波瀾万丈の人生を生きてきたと知る。ディレクターの私・柚木映絵が歌舞伎町に潜入、変化の波にさらされる「ラストトーキョー」を記録したセルフドキュメンタリー。

民教協スペシャル
「サンマデモクラシー」

沖縄テレビ放送

プロデューサー:松田牧人、雪竹弘一
ディレクター:山里孫存

「民主主義を勝ち取れ!」沖縄の帝王と呼ばれた「高等弁務官」に立ち向かった名もなき人々のエネルギーは、やがて国をも動かした!そのきかっけは、サンマをめぐる小さな裁判だった!1963年のオキナワ。米軍の占領統治下に置かれ、祖国への復帰を願う沖縄の人々が楽しみにしていた大衆魚サンマ。ある日突然、大衆魚サンマは20%もの関税がかけられて値上がりした。高等弁務官が決めたそのルールに激怒した一人のおばぁ、魚屋の女将・玉城ウシが「サンマの税金を返せ!」と裁判を起こしたのだ。これが熱いドラマの始まり。ウシおばぁの「サンマ裁判」は、いつしか「民主主義」をかけた大きな闘いへと発展していくのだった!

ETV特集「おいでや!おやこ食堂へ」

NHK大阪拠点放送局

プロデューサー:萩島昌平、梅原勇樹
ディレクター:西澤道子

大阪・松原市の子ども食堂「やんちゃま食堂」には、多様な子どもたちが集い、いっしょに食卓を囲む。フィリピンから来日して以来、夜遅くまでお母さんが働きづめで、ひとりぼっちだった小学6年生。精神疾患があり家にこもりがちなお父ちゃんのいる、高校2年生-。食堂は、そんな子どもたちの心を支える居場所となってきた。2019年秋、食堂の人たちは「子どもを助けるには、まず親がしんどさを打ち明けられる場が必要」と、新しく「おやこ食堂」をオープンすることにした。“親も子も抱きしめる”食堂で、2組の親子は変わっていく。多様な背景を持つ親子を、温かな居場所で迎える食堂の記録。



ケーブルテレビ部門

SALA DE ARTE -サラ ジ アルチ-
~多国籍団地 アートでつながれ~

ひまわりネットワーク

プロデューサー/ディレクター:松田憲道

ブラジルなどからの外国籍住民が半数以上を占める豊田市・保見団地。その一角に、無数の落書きに覆われた空間「憩いの場」がある。落書きは、日本に居場所を見つけられない外国籍の子どもが書いたと見られ「憩いの場」には、団地の住民さえも近寄りがたい物々しい雰囲気が漂っている。昨年11月に始動した「保見アートプロジェクト」は、この落書きの空間をアート作品に描き変え、保見団地を明るく住みやすい団地にすることを目指す取組み。東海3県から集まった10人の参加アーティストが、保見団地の住民や課題と向き合いながら、言葉のいらないアートで団地住民をつないでいく。1990年の入管法改正から30年。共生への模索を続ける多国籍団地の未来を見つめる。

“にゃん生”を見守って
―三好ネコの会―

ひまわりネットワーク

プロデューサー:松田憲道
ディレクター:中野由佳子

糞尿、騒音、ゴミを荒らされるなど、野生化したネコが人に迷惑がられるケースが後を絶ちません。番組では、地域のネコを適正に管理しようと活動を続ける三好ネコの会を取材。望まれずに生まれるネコをなくし、生まれてきたネコがそれぞれの“にゃん生”を全うするために、私たちにできることを考えます。

「アップル」は届かず
日本最後の空襲はなぜ決行されたか?

秋田ケーブルテレビ

プロデューサー/ディレクター:檜垣賢次

取材はアメリカ公文書館からスタート。長年、機密指定されてきた土崎空襲にまつわる公文書だったが、解除されたことを受け、閲覧することが可能になったのだ。膨大な資料を検証するなか見えてきたのは、陸軍の下部組織に過ぎなかった航空軍(現アメリカ空軍)の独立への悲願、そして、戦後の世界覇権を巡って対立する米ソ両大国の駆け引きの渦中に、土崎空襲があったのではないかという図式だった。番組は、土崎空襲当日の日米の動きを、公文書や資料映像、土崎空襲に出撃した第315爆撃団の兵士遺族へのインタビューなどにより、時系列で検証。空襲当日の米軍幹部、航空軍兵士たちの行動や心情、空襲時の模様などをリアルに浮かび上がらせる。

東海の肖像 No.77 木曽三川
災害に備えた人の知恵 輪中と水屋

キャッチネットワーク

プロデューサー:大市能史
ディレクター:五十嵐太

日本のほぼ中央に位置する濃尾平野を流れる川 木曽川、長良川、揖斐川。いずれも木曽川水系の一級河川です。この木曽三川に囲まれた地域は、昔から水害に見舞われ、人々は生活を守るため独自の環境整備や家屋を時間をかけて開発してきました。先人たちが培った知恵や技術は今日にも生かされています。今回は、木曽三川の下流域に今も息づく水害に対応した人々の暮らしを見つめました。

シリーズ
体験!りんごと生きる 総集編

INC長野ケーブルテレビ

プロデューサー/ディレクター:伊藤研志

長野特産のりんごの栽培を、1年間通して体験するシリーズ企画。ニュース番組の特集コーナーで昨年4月から今年3月にかけて12回放送したものの総集編です。新たにインタビューや未放送の場面を追加し再構成しました。長野市内では身近にあるりんごの木。おいしいりんごを作るためには地道で根気のいる作業が年間通して続きます。そんなりんご農家の知られざる苦労を取り上げました。取材半ばの10月には、予期せぬ台風災害も経験し、地球温暖化が深刻化していることを、自然と共存するりんご栽培の現場からも発信できたと考えます。番組は、全編4Kで撮影編集しました。



市民・学生・自治体部門

ベトナム戦争の記憶
-元LST乗組員の葛藤-

中央大学総合政策学部 肥沼直寛

プロデューサー:佐藤仁紀、松本美咲暉
ディレクター:肥沼直寛

横浜市在住の五味実さんはベトナム戦争当時、アメリカ軍の戦車揚陸艦、通称LSTの船員だった。日本から出港したLSTの船員は、全員日本人で構成され、最大で1400人の民間人が運航していた。日本の港からベトナムに輸送した物資の中には、戦争で使用された戦車や弾薬、枯葉剤、あるいはその原料も含まれていたという。当時、ベトナム戦争に関与していたことを自覚していなかったという五味さん。今、どのように当時を振り返るのだろうか。また、五味さん自身が見た戦争とはどのようなものだったのか。ベトナム戦争終結40年以上が経過した今、1人の元LST船員の記憶からベトナム戦争を見つめる。

おてらおやつクラブ
~おそなえ・おさがり・おすそわけ~

大阪芸術大学放送学科 安部陽

プロデューサー:安部陽
ディレクター:安部陽、高橋彩華

日本では子どもの7人に1人が貧困であると言われ、満足に食事をとれない子どもたちが数多くいます。一方でお寺では、お盆やお彼岸になるとたくさんのお供え物が集まります。その中でも青果物はすぐに痛んでしまうため、お寺の中だけでは全てを消費しきれずにいました。こうした社会の「ない」とお寺の「ある」を繋げ、2つの課題を同時に解決する取り組みが全国のお寺で広がっています。

被爆死した米兵を追って

中央大学総合政策学部 谷井健吾

プロデューサー:佐藤仁紀、松本美咲暉
ディレクター:谷井健吾

2016年5月、当時のアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏が広島を訪れた。その際、前大統領からハグされた森重昭さん。広島に投下された原子爆弾によって、自らも被曝した。森さんは、1974年から1975年にかけてNHKが集めた「原爆の絵」の中に米兵が描かれている絵を見つけた。原爆によって米兵も被爆死したのではないかという思いから、森さんは40年以上かけて調査を行い、広島市内に捕虜として収容されていた米兵12人が広島原爆により亡くなったことを突き止めた。広島原爆の犠牲となった米兵の物語を追った。

阪神・淡路大震災 15人の証言映像 震災高齢者・障がい者の声(ダイジェスト版)

牧秀一

プロデューサー/ディレクター:牧秀一

牧秀一は阪神・淡路大震災の後、すぐに「よろず相談室」を立ち上げ、神戸市で震災被害者の支援を開始した。その後、四半世紀にわたって、被災者の話をひたすら聞き続けてきた。この度、これらの声を集めて証言集を制作した。15人の証言映像は、全編6時間の長編である。これを1時間に短縮して、ダイジェスト版とした。

「継ぐ 被爆三世たちのヒロシマ」

広島経済大学德永ゼミナール継承班

プロデューサー:德永博充
ディレクター:大野仁美、新畑勇輝、野本克也

ミュージシャンのヒッピーさんは、毎月一回、被爆者を招いて「語り部の会」を開いています。彼はおじいちゃんが被爆者でありながら、その体験を聞き逃したことを悔やんでいます。それは家族を「差別」から守るためではなかったのか。今そう考えています。その祖父の想いを代弁したいと思っています。主婦の横山恵さんは爆心地近くにある小学校に現存する被爆建物で、被爆者の体験を子供たちに伝えています。奇跡的にその場所で生き残った少女の手記を読み上げ、建物の内部を案内します。最近では被爆者であった自分の祖父母の体験も語り始めました。幼い自分を幾度も原爆資料館に連れて行ってくれた祖母の気持ちに想いを馳せています。

電車が苦手なワケ~トゥレットと生きる~

上智大学水島宏明ゼミ 床並花

プロデューサー/ディレクター:床並花

大きな音やざわざわしているところは居心地が良い。電車の中は一番ニガテ。図書館、映画館も行かなくなった。大学生の酒井隆成さん。神奈川県で一人暮らしをする彼は、小学校3年生の時にトゥレット症を発症した。静かな空間で突然寄声を発してしまう、腕を机に叩きつけてしまう。くしゃみが出るのと同じような感覚で、無意識にこれらの症状が出てしまう病気だ。発症の原因も治療法も未だ解明されていない難病である。理解してもらうために自ら周囲に説明せざるを得ないこの病気と生きるなかで、酒井くんは人との関わり方を誰よりも深く考えていた。

あなたと僕を生きる

上智大学水島宏明ゼミ 松永佳奈子

プロデューサー/ディレクター:松永佳奈子

ALSという体が動かなくなっていく難病を患った岡部宏生さんと、その介護者の方々との生活の記録です。意識ははっきりしているのに寝たきりで声も出すことができない岡部さんの人生は、壮絶そのものです。しかし、岡部さんは置かれた状況で今を“生き切って”います。生きることとは何か、関わりとは何か。彼からはたくさんのことを教わりました。そして今回のコロナ騒動。命とはどんなものであるのか、考えさせられる出来事が起こりました。

僕とオトウト

元町プロダクション 高木佑透

プロデューサー:池谷薫
ディレクター:高木佑透

兄・高木佑透と弟・高木壮真はとっても仲良し。しかし、佑透が地元の香川県を出て6年。重度の知的障害のある壮真はとても大きくなり、母親一人の力では壮真を押さえきれないことも増えてきた。「壮真のことをもうちょっと知らんといかん」。壮真と自分自身の将来を考えるため、佑透は壮真と自分自身をカメラに収め始める。



高校生部門

えち鉄ガール

福井県立藤島高等学校

プロデューサー/ディレクター:加藤三咲

えちぜん鉄道のアテンダント・猪部光留さんは「チア★ダン」で話題になった福井商業高校チアリーダー部「JETS」の7期生だ。高校時代に全米選手権2連覇を果たした猪部さんが、地元ローカル線のアテンダントになったと知った私たちは、彼女がどんな思いを抱いて働いているのかを知りたいと思い、取材させていただいた。JETSでの経験を活かし、明るく元気に乗客をもてなす彼女の思いとその活躍ぶりを伝える。

これからのダイバーシティのゆくえとは
~定時制高校生の探究~

大阪府立三国丘高等学校

プロデューサー:川端祥次
ディレクター:若月宇宙

作品制作のきっかけとなったアセアン諸国のイベントから始まります。ここでのグルメや異文化体験は新鮮なもので、日本で学び働く外国人に関心を持ち、取材活動が始まります。外国人のクラスメートや日本語学校に学ぶ外国人などの取材を重ねると、事情はそれぞれですが、日本に興味関心があり、よりよい充実した生活を送りたいと頑張る姿がありました。夜間中学校は、日本に住まう外国人への日本語教育の現場になっている事実を知り、大学の研究者からは技能実習生が背負わされている制度上の労苦を知りました。最後に私たちの定時制高校が、これらの現状に果たすべき提言をしました。

2%の挑戦

埼玉県立川越高等学校

プロデューサー:馬場勇人
ディレクター:内藤大介

生産量の少ない狭山茶が三大銘茶の一つに数えられている理由とそのルーツを探りました。お茶畑、加工機器、販売のそろっているお茶農家がある一方で、お茶農家が減少したり、加工工場がなくなったりしている地域があることが分かりました。年間にわずか2回しか収穫できないデメリットは、大切に育て時間をかけて工夫ができるというメリットに変わっていることが分かりました。そんな中でも狭山茶を支えている人たち、工夫や新しいことにチャレンジしている姿を取材して、自分たち高校生以上に勉強していると思いを新たにしました。

あきらめない

兵庫県立東播磨高等学校

プロデューサー:藤原菜々美
ディレクター:押部あまね、住谷美那、三嶋萌笑、
高木沙梨、古金ひな、磯野ほなみ

東播磨高等学校放送部の村上藍奈さんは、全国大会確実とされていたが、大会直前に40度近い発熱と嘔吐で学校を欠席。まったく連絡が取れず周囲はやきもきしていたが、前日になっても状況がわからない。実は症状がまったく改善せず、病院で検査してもらったところ、髄膜炎という診断で緊急入院していた。しかし、当日は点滴を打ちながら病院から会場へ直行。車いすで会場に現れ、見事アナウンス部門で全国大会出場を決めた。さらにこの結果により、高校野球西兵庫大会閉会式司会を任された。あきらめないと口で言うのは簡単だが、その姿を身近で見せてくれた村上さんの姿を追った。

コロナの時代 -僕らの挑戦-

桜丘中学高等学校

プロデューサー/ディレクター:西真乙、小川さくら

3月2日にコロナウイルスの影響で休校になり、自宅待機となった。そこで、放送部はオンラインで活動をすることにした。部員同士の打ち合わせや顧問の先生との打合せ、取材もZOOMを使い、コンテストに向けての番組制作を進めた。放送部のこの活動自体を取材撮影し、記録として残したのがこの番組である。NHK杯全国高校放送コンテストは中止となったが、部長の庭田の熱意により、部員は希望の光を取り戻し、番組完成までたどり着くことができた。6月1日、学校が再開され、やっと皆と再会できた。コンテストは中止になったが、例年通り、部内の番組発表会を開催し、さらに、部長庭田から新部長へのバトンタッチ(世代交代)が行われた。



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